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インドの輸入通関とIEC:HSコード、関税(BCD・SWS・IGST)、日印CEPAの特恵税率、Bill of Entry

インド進出ナビ編集部(監修:Romy) · Last verified: 23 Oct 2026 · About 9 min read

インドで輸入するために必要な輸出入者コード(IEC)の取得から、関税の計算の考え方、日印CEPAの特恵税率を使うための原産地証明、Bill of Entryの提出期限、通関業者と主要港までを整理します。貿易・物流担当向けです。

このガイドでわかること

  • 輸出入者コード(Importer-Exporter Code:IEC)の取得と年次更新
  • 関税の構成(基本関税BCD、社会福祉課徴金SWS、統合物品サービス税IGST)
  • 日印包括的経済連携協定(日印CEPA)の特恵税率を使う手順と注意点
  • 輸入申告書(Bill of Entry)の提出期限と通関業者の選び方

IECの取得と管理

  1. 申請:DGFTのサイトでPAN、事業所住所、銀行口座、代表者情報を入力し、オンラインで申請し、所定の手数料を支払います。書類に不備がなければ短期間で電子的に発行されます。
  2. 年次更新:DGFTの通達により、IEC保有者は毎年4〜6月に内容を確認・更新します。変更がなくても確認が必要です。更新は無料です。
  3. 無効化への対応:更新しないとIECが無効化され、通関が止まります。再有効化はオンライン更新で行います。

関税の考え方

項目 内容
課税価格 CIF価格を基礎に関税評価規則で決定
基本関税(BCD) HSコードごとの税率。CEPAなどで減免あり
農業インフラ開発税(AIDC) 一部品目のみ
社会福祉課徴金(SWS) 関税額の合計に対して10%。関税が免除で0なら課されない
IGST 課税価格+関税の合計に対して課税。GST登録者は仕入税額控除の対象になり得る

税率は毎年2月の予算(Finance Bill)で改定されます。2026年度予算でも一部の品目の税率と免除が見直されたため、取引前に最新の関税表と告示をICEGATEや通関業者経由で確認してください。

日印CEPAの特恵税率を使う

  1. 品目の特恵税率を確認する:CEPAの譲許表で、HSコードごとの特恵税率と段階的な引き下げを確認します。
  2. 原産地規則を満たすか確認する:関税分類変更基準や付加価値基準など、品目別の規則を満たす必要があります。
  3. 日本側で原産地証明を取得する:日本では日本商工会議所が第一種特定原産地証明書を発給します。
  4. インド側で請求する:Bill of Entryで特恵税率を請求し、輸入者が所定の申告(Form I)を行います。CAROTAR 2020は2025年3月の改正(Notification No. 14/2025-Customs (N.T.))で「原産地証明書」を「原産地の証明(proof of origin)」に置き換え、税関が追加資料を求めやすくなりました。輸入者は原産性を説明できる資料(部材表、工程表など)を供給者から入手しておく必要があります。

Bill of Entryと通関の流れ

  1. 事前提出:到着の30日前から提出できます。
  2. 期限:海上貨物は到着前日の終わりまで(バングラデシュ、モルディブ、ミャンマー、パキスタン、スリランカからの貨物は到着日の終わりまで)、航空貨物と陸路は到着日の終わりまで、内陸コンテナデポ(ICD)は到着前日の終わりまでです(CBIC通達08/2021)。
  3. 審査と納税:システムによるリスク判定で書類審査・現物検査の有無が決まり、ICEGATEで関税を電子納付します。
  4. 引取り:通関許可(Out of Charge)後に貨物を引き取ります。

通関業者(Customs Broker)は税関の免許を持つ業者から選びます。取扱港での実績、品目の経験、BISなど他法令の確認への対応力を比較してください。QCO対象品はBIS認証(QCO)が必要か調べるで事前に確認が必要です。

主要港

  • 西部:ジャワハルラール・ネルー港(ムンバイ)、ムンドラ港、カンドラ港(グジャラート)
  • 南部:チェンナイ港、カマラジャール港、クリシュナパトナム港、コチ港
  • 東部:コルカタ港、ヴィシャカパトナム港
  • 北部の内陸:デリー周辺のICD(トゥグラカバードなど)

よくある失敗・注意点

  • IECの年次更新を忘れる。 担当者交代時に引き継ぎ漏れが起きやすい項目です。
  • HSコードの分類を日本側の分類のまま使う。 インドの8桁分類で確認してください。
  • 原産地の裏付け資料を用意していない。 特恵が否認されると、差額関税と利息を請求されることがあります。
  • IGSTの控除をGST登録なしで想定する。 GSTの基本を確認してください。

次にやること

個別の判断は専門家(CA・弁護士・税理士)にご確認ください。

Questions on this topic

インドへの輸入を始めるには何が必要ですか?

まず外国貿易総局(DGFT)から輸出入者コード(IEC)を取得します。IECはPANに紐づき、取得後も毎年登録情報の更新が必要です。あわせて、品目分類(HSコード)、関税率、BISやFSSAIなどの認証要否を確認し、通関業者を選定してください。

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日本からの輸入品に日印EPA(CEPA)の特恵関税は使えますか?

対象品目で原産地規則を満たす場合、日印包括的経済連携協定(CEPA)の特恵税率を適用できます。適用には特定原産地証明書が必要で、日本側では日本商工会議所が発給します。品目ごとの譲許税率と原産地規則を事前に確認してください。

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BIS認証やQCOは自社製品に関係しますか?

品質管理令(QCO)の対象品目は、BIS認証を取得して表示しないとインドで製造・輸入・販売ができません。電子・IT製品は強制登録制度(CRS)の対象となる場合があります。対象品目は頻繁に追加・延期されるため、出荷前にBISの最新一覧で確認してください。

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