MCA Master Dataで取引先企業の登記状況を無料で確認する
インド企業省(MCA)の公式データで、相手企業が実在するか、法人格が有効か、取締役は誰か、担保設定があるかを無料で確認する手順。
このガイドでできること
インドで会社(Private Limited、Public Limited)やLLPとして登記されている法人は、すべて企業省(MCA: Ministry of Corporate Affairs)のデータベースに載っています。Master Data検索を使うと、無料・登録不要で次のことが分かります。
- 法人が実在し、CIN(法人識別番号)を持っているか
- 法人格のステータス(Active / Strike Off / Under Liquidation など)
- 設立日、登記住所、授権資本・払込資本
- 現在の取締役・指定パートナー(氏名、DIN、就任日)
- 金融機関などによる担保(Charge)の設定状況
- 年次申告(Annual Return、財務諸表)を期限内に提出しているか
取引開始前、合弁相手の検討時、サプライヤー登録時の最初のチェックに使います。
手順
- MCA Master Data を開きます。
- 「Company/LLP Master Data」を選び、会社名の一部またはCINを入力します。英語の正式名称が分からない場合は、相手の名刺・請求書・GST登録証にある「Legal Name」を使います。
- 候補一覧から該当する会社を選びます。同名・類似名の会社が多いので、所在州と設立年も照合します。
- 表示された「Company Master Data」を確認します。特に Company Status が「Active」であること、Date of Last AGM / Balance Sheet が直近1年以内であることを見ます。
- 同じ画面の「Director/Signatory Details」で取締役を確認し、相手の担当者が実際に役員かどうかを照合します。
- 「Charges」タブで担保設定を確認します。銀行からの借入があること自体は普通ですが、設定額が売上規模に比べて大きい場合は注意します。
- 必要なら「View Public Documents」で過去の申告書類を有料(1件100ルピー程度)で閲覧できます。この操作にはMCAアカウントが必要です。
見方のポイント
- Strike Off は登記抹消済み、または抹消手続き中です。この状態の会社とは契約できません。
- Dormant は休眠会社です。
- 年次申告が2年以上滞っている会社は、コンプライアンス意識が低いか事業が停止している可能性があります。
- 取締役のDINが「Disqualified」になっている場合は、他社での申告不履行などが理由です。
より深く調べたい場合
Master Dataは「公式の一次情報」ですが、財務諸表の中身や訴訟歴までは分かりません。財務数値を見たい場合は、MCAの申告データを整形して提供する Tofler や Zaubacorp などの民間サービスを併用します。日本語の1ページレポートが必要な場合は、当サイトのプレミアム機能(準備中)をご検討ください。