インドでサプライヤーを探して見極める:IndiaMART・業界団体名簿・展示会から工場監査、品質契約まで
B2Bポータル、輸出促進協議会や業界団体の会員名簿、展示会を使った候補探しから、見積り・サンプル・工場監査・支払条件・品質契約までの手順をまとめます。調達・購買・品質保証の担当者向けです。
このガイドでわかること
- IndiaMARTやTradeIndiaなどB2Bポータルの使い方と限界
- 輸出促進協議会・業界団体の会員名簿や展示会で候補を探す方法
- 見積り、サンプル、工場監査、支払条件、品質契約までの進め方
1. 候補を探す
B2Bポータル
- IndiaMART、TradeIndia:製品名で検索し、所在地・GSTIN・創業年・取扱品目で絞り込みます。問い合わせを送ると多数の業者から連絡が来るため、専用のメールアドレスを用意すると管理しやすくなります。
- 注意:掲載者には製造業者のほか商社・代理店も多く含まれます。「Manufacturer」と書かれていても、工場の所在地を確認してください。
業界団体・輸出促進協議会
- 商工省の下に、エンジニアリング製品のEEPC India、化学品、繊維、皮革など品目ごとの輸出促進協議会(Export Promotion Council)があります。会員名簿や輸出実績のある企業リストは、輸出向けの品質管理に慣れた候補を探すのに役立ちます。
- 自動車部品工業会(ACMA)、インド工業連盟(CII)、インド商工会議所連合会(FICCI)などの業界団体も、会員検索や商談会を提供しています。
- 一覧は商工省のインディアン・トレード・ポータルなどで確認できます。
展示会
- 業界別の大型展示会(自動車部品、機械、電子、繊維など)では、実物の品質と営業担当の対応を短時間で比較できます。名刺交換した企業は、後日必ず工場訪問で確認します。
- JETROの商談会やミッションに参加すると、事前にスクリーニングされた候補に会える場合があります。
2. 見積りとサンプル
- 仕様書(RFQ)を出す:図面、材質、公差、検査基準、梱包、数量、納期、インコタームズを明記します。
- 見積りを比較する:単価だけでなく、金型費、試作費、最小発注量(MOQ)、支払条件、価格改定条件を並べて比較します。
- サンプルを評価する:自社の基準で寸法・性能を測定し、同時に量産時の工程・材料が同じか確認します。
3. 工場監査
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 生産能力 | 設備台数、稼働率、シフト数、外注の有無 |
| 品質管理 | 受入・工程・出荷検査の記録、測定器の校正、ISO 9001等の認証 |
| 法令遵守 | 工場法の登録、労働者の契約・賃金、安全設備、環境許可 |
| 財務・事業継続 | 主要顧客、売上規模、借入、停電時の自家発電 |
| 製品規制 | BIS認証が必要な品目はライセンスの有無(BIS認証(QCO)が必要か調べる) |
遠方の場合は、現地の第三者検査会社に監査を委託する方法もあります。
4. 支払条件と契約
- 前払いのリスク:全額前払い後に納品が遅れる、品質が異なる、連絡が取れなくなるといったトラブルがあります。初回は小ロットにし、前払いは一部に抑えます。
- 支払手段:出荷前検査後の支払、信用状(L/C)、エスクローなどを検討します。
- 品質契約:品質基準、検査方法、不良品の扱い(返品・交換・補償)、変更管理(4M変更の事前通知)、知的財産と図面の管理を文書化します。
- 準拠法と紛争解決:契約と紛争解決を参照してください。
よくある失敗・注意点
- サンプルと量産品の品質が違う。 量産前に初回生産品の検査(初物検査)を行います。
- 商社を製造業者と誤認する。 価格に中間マージンが乗り、品質の問題を工場に直接伝えられません。
- GST登録の状態を確認しない。 無効なGSTINの請求書では仕入税額控除を受けられません(GST納税者番号の検索)。
- 輸入する場合の関税・規制を見積りに入れない。 輸入通関とIECを確認してください。
次にやること
- RFQのひな形を作り、B2Bポータルと業界団体名簿から10社程度の候補を挙げる
- MCAで会社情報を確認すると取引先チェック総まとめで候補を3社程度に絞る
- 工場監査のチェックリストを品質保証部門と作成する